「思春期の頃から透析で、ろくろく学校も行けなかったらしいから、ひねちゃってるんだよ。この間は、『俺に彼女もできないのは病気のせいだ。女なんてみんな、健康で金持っている奴しか目がいかねえんだ』つて、若い看護師さんにわめいていたよ。きっかけはすごくばかばかしいことでさ。俺の血管がボロボロで、針が漏れちゃったもんだから、看護師さんが刺し直してくれたんだよ。その間、自分が用を頼めなかったんで、荒れちゃった
看護師さんが刺し直してくれた... の続きを読む
たとえば統合失調症の場合、親子間のコミュニケーションの歪みが原因として問題視された時期がありました。しかし今は、そのような言説はほとんど聞かれません(かと言って完全に否定されたわけでもありません)。今は、脳内の伝達物質の一つであるドーパミンの過剰が、ほとんど常識のように語られています。精神疾患全体に、脳内物質の異常が原因としてあげられることが多くなっている気がします。しかし、それらの多くは、科学に
「脳の病気」と呼ぶのには留保が必要... の続きを読む
Y氏が三十九歳になったある秋の日、いつものように病棟の回診に向かった彼は突然、激しい動悸とめまいに襲われ、廊下に倒れてしまった。すぐに他の内科医の手で病室に移され、数日入院して検査を受けたが体に異常はなかった。しかし、病棟に行くと動悸がして体が緊張し、冷や汗が出て仕事にならなかった。死への不安と誘惑にがられた彼は精神科を受診し、ストレスをボディーブローのように受け続けた結果としての心の病気、と診断
病気になって知った患者の気持ち... の続きを読む
世界中の人が、これと同じ音程を腹の底に抱えているのだったら、話は簡単です。簡単で、かつ、つまらない。ところが世界には、長3度(ドミ、ファラ、ソシ……)や短3度(ミソ、ラド、シレ……)が作る和音の響きを基礎にしたうたの感覚を持っている民族もいるのです。ホラー映画『エルム街の悪夢』第4弾「ドリームマスター」(88)に、縄跳び遊びをしている無気味な女の子が出てきます。その子たちの歌っているのは2音階のう
和音の響きを基礎にしたうたの感覚... の続きを読む
食習慣は、子供のいる主婦に多くみられます。「もったいない」という、素朴な感情から起こる行動です。子供はなかなかきれいにたいらげてはくれないもの。どうしても残り物は出ます。しかし、残り物とはいえ、毎度毎度食べてしまっていては、積み重なればものすごいカロリーになっているはずです。ですから、残り物はすぐに片づけるのが鉄則。「もったいない、食べなくちゃと思わず、「成人病のモト、危険!」と思って、きっぱりと
残飯整理係は、返上しよう... の続きを読む
Yさんのように、今つくつたところを壊して別のところをくっつけ、そしてまた壊して、ではいくらお金があっても足りません。そのうえお金がかかったわりには気に入ったようにはできません。そのつどそのつど、いきあたりばったりだからです。同じような例がもうひとつあります。Mさん(58歳)はファッションコーディネーターです。郊外のアパートに住んでいましたが、2年前に交通の便利な都心に2DKのマンションを購入しまし
収納をどうしたらよいかわからない... の続きを読む
義父母がレンタルオフィスとして募集していた物件に、このごろやっと借り手が現れました。この建物は、古くは義父母が商売をしていた店舗で、二人の引退後はコンビニエンスストアに貸していました。そのコンビニ退去後に内装をリフォームし、いつでも入居できるようにしていました。場所は幹線道路沿いに位置し、県の中心部からのアクセスも良いなど、便利はいいのですが、このご時世かなかなか借り手がなく、義父母はやきもきして
レンタルオフィスを保育園として... の続きを読む