遺伝と生活習慣の両方が影響

2011.07.28

大きな謎が残っています。それは肥満の個人差で、「私は太るのに、なぜあなたはやせるのか」という素朴な疑問です。実際に同じカロリーの食事をしていても、「太る人」と「太らない人」がいるのはなぜでしょうか。いくら食べても太らない。痩せの大食いと呼ばれる人がいるかと思えば、いくらダイエットしても痩せられない肥満体の人がいるのはなぜでしょうか。また、肥満体の両親から生まれた子供は、そうでない場合より肥満体になる確率が高いことが知られています。ある報告によれば、両親が標準体重の場合、子供に肥満が発生する割合は10%ですが、肥満要因の約30%が遺伝で、約70%が生活習慣によるものだということが判明しています。その強力な例証は、米国南部からメキシコにかけて住んでいるピマイソディアンで、全体に「肥満遺伝子」を持つ人口比の高い彼らが米国側では肥満度が高く、メキシコ側では肥満度が低いことに表れています。要するに、肥満には「遺伝」と「生活習慣」の両方が影響しているのです。