平成三年、「看護の日」が制定されました。これは、識者やジャーナリストなど看護界周辺の人々の熱心な働きかけに、厚生省が呼応したものです。一般の人々が看護や看護師に対して、関心や理解を深めるきっかけが生まれたわけで、大きな前進だと思います。制定後、初の「看護の日」には、日本看護協会などが中心になって、いろいろな場所で看護に対するアピールや、専門職の立場から家庭の健康管理や老人介護についての指導がなされました。その後毎年、各種の催しも一段と中身の濃いものが企画されています。以上のことを考えてみると、時代の流れや要請とともに「看護」は専門領域として非常に発展しているにもかかわらず、病院という施設の外には、意外とその仕事内容が知られていないことがわかると思います。高齢化社会を迎えている現在、看護師は気持ちの上でも病院という「施設」を出て、一般市民に看護を正確にとらえてもらう機会をたくさんもつことによって、理解してもらうことが大切です。それぞれの場にいる看護師が、自分でできる範囲でいいですから、看護師の本当の役割や仕事の内容を、一般の人々にわかってもらう手段を考えてほしいと思います。
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