媚びが何割で、媚びない部分が何割か?

2011.07.13

媚びが何割で、媚びない部分が何割か?女の匂いが何割あるかで、服の意味が変わってくるのである。そういう意味からすれば、女としていちばんバランスがいいのがノーブルなカジュアルなのだろう。女に偏ってはいない、かと言って、わざわざ男にアゴを突き出して「媚びない女」を演じるわけでもない。だからカジュアルには男性とちょうどいい距離を保つような「大人っぽさ」が匂うわけなのだ。少なくとも、カジュアルがうまい女は人間的なセンスが光る女であると、以前から言われていた。それがなぜなのか、ここでもう一度考えてみてほしい。女としての欲が露骨に出てこない、しかし女として屈折もない。つまり「女性性」と「男性性」のバランスが見事にとれている女は、必ずカジュアルをうまく着こなしている。たぶん肩の力が抜けていて、生きることに無理がない、そういう意味での落ちつきが、カジュアルを選ばせるのではないか。そして「物わかりの良さ」や大人としての常識がないと、カジュアルのコーディネートは成功しない。だからこそ、黒ずくめにもコンサバにもない洗練が表現できるのだ。まさに、人柄が服を選ばせていることの、ひとつの証明である。