ニセモノをただちに糾弾しよう

2011.07.07

ご存じない方が意外に多いので驚いたのですが、ビタミンCには「合成ビタミン」と「天然ビタミン」があります。薬局薬店、あるいはコンビニで、いわゆるビタミンCとして売られている手軽なサプリメントは、たいてい合成化学物質。その原料はいわずと知れた石油、あるいは合成アルコールなどからつくられています。また、ビタミンCはほとんどの清涼飲料水に、添加物として配合されています。「ビタミンC」「V.C」あるいは「酸化防止剤」などと、さまざまなかたちでボトルに記載されていますが、この場合のビタミンCも、製品本体の価格からいって合成のものとみて間違いないでしょう。さて、問題の色についてですが、以前、市販されている合成ビタミンCを分析したところ、黄色の着色料の正体は、なんと合成ビタミンB2だったのです。いかにもレモンの固まりといった、ほのかな黄色の錠剤を粉状につぶして、水を加えて沸騰させると、数分問で鮮やかな色が浮いてきます。白い毛糸を入れると、レモン色の染め物のでき上がり。これは家庭でも簡単にできる実験です。ちなみに、ほかの合成ビタミンにもタール系着色料をはじめ酸化チタン、ベニバナ色素など、多くの合成色素や着色料が使われています。ビタミンC=レモン=レモン色。誰が最初にこの図式を思いついたかは不明です。おそらくこんなふうに表現すれば、いかにも天然のレモンを絞った100%天然ビタミンに見せかけることができると提案した広告代理店あたりに、メーカーがあざとく同調した結果でしょう。私たち消費者は、健康とはまったく無関係なところで、根拠のないイメージ戦略に、すっかり取りこまれてしまっているわけです。それにしても、もともと石油から合成されたビタミンを、天然らしく見せかけるために、わざわざ身体によくない材料で着色するとは、あまりにも消費者をバカにした話ではありませんか。その上、天然のビタミンは色とは無縁の存在というのですから、これではまるでウソの上塗りをしているようなものでしょう。私たちはまずそのことに気づき、サプリメントとは名ばかりの、むしろ健康を脅かす存在になりかねないニセモノをただちに糾弾しなければなりません。