日本の大企業で採用されているピラミッド型組織はフラット型組織へ転換しつつあります。これは機能を中心とした水平的な組織で、こうした組織は研究者やプロの世界(野球、歌手、作家、新聞記者など)では当然とされるありふれたものです。しかし、ピラミッド型の方が効率的であると考えられていた大量生産型の組織でも、インターネットなどによる情報化の進展に伴いフラットな組織の方が効率的であるとの考えが広まっています。この組織はプロジェクト本位に構築され、そのプロジェクトの推進に一番ふさわしい者がリーダーとなり、構成員は互いに持てる資質を出し合って協力する形を取ります。多くの大企業で採用されている親会社を核に、多数の系列企業がその衛星群を形成している系列支配は、相互の信頼性、技術力の共有、販売の容易さなどのメリットがありますが、反面では相互のなれ合い・甘えが発生し、今後の厳しい競争にはマイナス要因となります。IT化の進展によって、世界的な規模での業務提携が不可避ですので、硬直化した系列関係は逆に阻害要因となり、崩れていかざるを得ないでしょう。また、ERP(EnterpriseResourcePlanning「企業資源統合計画」)によって、企業の持つ財務、生産、在庫、人事などすべての情報は一元的に管理され、経営の効率化が図られます。従来、多くの企業ではその部門毎に必要な情報をバラバラに収集し、コンピュータのシステムも独自のカスタム・メイドのものを利用してきましたから情報を相互に活用できず、経費も余計にかかるという悩みがあったからです。そこで、共通のソフトウエアと機器を利用して共通化する動きが強まっています。このために使われるパッケージーソフトをERPパッケージ(統合業務パッケージ)と呼びます。企業の立地条件の変化大企業の本社は大都市の中心部の一等地にあるのが普通です。会社の格式のPRという意味も多分にあるでしょうが、官庁の指導力が強いためにその近くにいるほうが便利である、同業他社との様々な打ち合わせ・会合に便利であるという日本独自の条件もあります。また、都心は周辺のどこに居住していても通勤に便利であるというメリットもあります。しかし、ITの進展によって、部門によってはサテライト・オフィスやテレワークでも支障がなくなり、従業員を都心の一等地に集めて仕事をするという形態も変化します。社員も長距離通勤をしなくて済みますし、事務所経費や交通費の大幅節減につながります。
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