建てられたマンションの建設コストはどうなっているのだろうか。たいていの新聞などのチラシには土地代も含んだ総額で示していることが多いために、なかなか価格構成までピンとこないかもしれないが、概算だが素人でも計算ができなくはない。たとえば現地見学にいくと価格表というのがある。この価格にカッコ付きで消費税が表示されていることがある。もしも〈消費税込み〉と書かれてあれば、消費税がいくらになるのか現地の責任者に尋ねてみればいいのだ。たとえば、これから私たちが売ろうとしているマンションの最多価格帯は三三〇〇万円だが、このマンションの消費税は五四万円となっている。消費税は建物に対してかかってくるので、おおまかな土地代と建物代の価格の割合がわかるというものである。ここでは五四万円が消費税だから、一八〇〇万円が建物代で、残り二五〇〇万円が土地代というわけだ。つまりこのマンションの建設費は一八〇〇万円×六〇戸で総額一〇億八〇〇〇万円ということになる。このうちの二〇パーセント、二億一六〇〇万円は大手建設業者がピンハネした分だからわれわれが請け負った建設費は八億六四〇〇万円。もっとも、この他にさまざまな諸経費や金利など諸雑費がかかってくるから一概には言えないが、これはひとつの目安と思えばいいだろう。