この日のワンピースは、60年代のヴィンテージで共布のスクエアなパーティバッグとおそろい、という自慢の逸品。ある女優さんから「とても気に入っているのだけど、サイズが合わなくて」と譲っていただいたという経緯もあって、なんとなくご縁を感じる大切な服のひとつなのです。80年代後半にN.Y.のヴィンテージショップで運命の出合いをして以来、マイプッチコレクションは60点以上。選ぶ基準は、黒ベースでヴィンテージ&クラシカルな色味のもの。そんな私を母にもってしまった娘はボディタオルでつくったおくるみに包まれて育ち、まだ片言しか話せない幼少期も「えみりおぷっち」とフルネームで言える子供になり、ヴィンテージショップのオーナーから「さすが○○さんの娘さんねI」と驚きあきれられたこともあるほど。しかし!私はいわゆる「マニア」ではないんですね。プッチが大好き。その歴史も含めて愛している。でも、けっしてのめり込まない。シーズンごとに新作を追いかけることはなく、熱狂的なコレクターでもない。自分に合うもの、心惹かれるものがない場合は買わない。それが私のプッチ道。ブランド選びとそのスタンスは、恋愛に似ているかもしれません。愛すれど淫せず。親しき仲にも礼儀、ならぬポリシーあり。いつか、ヴィンテージプッチを娘に譲るときが来たら、「ブランド恋愛道」の教えとともに贈ろうと密かに思う。